◆「相手は死に物狂いで来る」警戒を呼びかけていた守田
代役でキャプテンマークを巻いた守田は守備から攻撃の切り替え役として中盤で存在感をみせた。ただ、終盤に追いつく同点劇にも、試合後は浮かない表情で「思っていたサッカーができなかった」と不満をにじませた。日本―オーストラリア 後半、体を張って止める守田(右)=埼玉スタジアム(篠原麻希撮影)
体調不良でベンチを外れた主将の遠藤に代わり、ピッチ内でチームをまとめた。味方の好プレーに盛んに拍手をして鼓舞する姿勢が目立った。 相手の堅い守備を崩せず、0-0の膠着(こうちゃく)状態が続いていた後半12分、守田はボールを持った相手の動きを読んで体を寄せた。右サイドで日本ボールにし、久保のクロスから南野の惜しいヘディングシュートにつなげた。森保監督が求める「良い守備から、良い攻撃へ」を体現するプレーだった。 前回W杯の最終予選も10月の埼玉スタジアムでオーストラリアと対戦。先発出場した守田は後半に同点のきっかけとなるFKをゴール前で与えた。苦い経験をしているからこそ、より気を引き締めて臨んだ。試合前日の会見では「相手は死に物狂いで来る」と、3連勝と勢いに乗っているチームに危機感を共有した。 勝利はつかめなかったが、森保監督が就任して以降、信頼を積み上げている背番号5が主将不在のピンチで代役を務め上げた。(加藤健太)日本―オーストラリア 前半、ボールをキープする守田(中央)=埼玉スタジアム(浅井慶撮影)
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