日本相撲協会・両国国技館正面入口(尾崎修二撮影)

体格基準を撤廃した大相撲の新弟子二次検査が19日、東京・両国国技館で初めて実施された。身長159・5センチの元村康誠(15)=佐賀県出身、佐渡ケ嶽部屋=が受検し、背筋や反復横跳び、ハンドボール投げなど7項目の運動能力テストで基準点を満たして合格した。5月に内臓検査などを受け、正式に合否が決まる。

小学2年から相撲を始めたという元村は「ほっとしています。大相撲に入るのが夢だった」と語った。日本相撲協会によると、明治から昭和初期にかけては関脇玉椿ら150センチ台の力士がいたが、戦後ではいない。

現在の新弟子検査は「身長167センチ以上、体重67キロ以上」を体格の合格基準としている。近年の入門者減少を受け、相撲協会は昨年9月、体格基準のない二次検査の導入を決め、力士志望者に門戸を広げた。

審判部の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「小さくても運動神経が良くて意欲のある力士がどんどん入ってくれたら面白い相撲が増えるのでは。(元村が)小さくても強くなれるところを見せてくれたら今後につながる」と期待した。

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