■女性から「1000枚分のチケットで10万円」などとデートのためのチケット費用求められ…

 北海道オホーツク地方に住む70代の男性が、SNSを通じて知り合った人物らに総額約1億1000万円をだまし取られる「SNS型ロマンス詐欺事件」が発生しました。

 男性は9月、SNSを通じて台湾に住む日本人女性を名乗る人物と知り合い、その後、女性と会う名目で交流サイトに誘導されました。

 女性から「1000枚分のチケットで10万円」などとデートのためのチケット費用を求められたほか、保証金や違約金の名目で金銭を要求されました。男性はこれを信用し、10月15日から12月13日までの間に17回、インターネットバンキングを通じて総額約3,935万円を送金しました。

 さらに10月には別のSNSを通じて、シンガポールに住む日本人女性を名乗る人物らと知り合いました。この人物らから「オークションに出したら儲かりますよ」などと1本約30万円の外国製ワインの購入を持ち掛けられたうえ、関税や保証金の名目で金銭を要求されました。男性はこれも信用し、10月21日から12月13日までの間に22回、インターネットバンキングを通じて総額約6,960万円を送金しました。

 警察によりますと、男性は母親と息子の3人暮らしで、家族には相談していなかったということです。

 12月13日、男性が口座を開設している銀行が詐欺を疑い警察に通報したことで事件が発覚しました。

 男性は総額約1億1000万円をだまし取られていたことが確認されました。

 警察は、SNSを通じて面識のない人物から現金を要求された場合は詐欺を疑い、すぐに相談するよう注意を呼び掛けています。

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