東京都の小池百合子知事は10日の都議会で、第1子の保育料無償化を2025年9月から始める方針を表明した。第1子の無償化は都道府県単位では全国初で、子育て世帯の負担軽減につなげたい考えだ。
自民党の代表質問に対し、小池氏は「少子化対策は一刻の猶予もないことから手を緩めることなく、取り組みを一層進めていく」と意欲を述べた。関係者によると、予算規模は400億円以上と見込まれる。
保育料を巡っては、国が19年に3~5歳児を無償化し、0~2歳児は住民税非課税世帯などを対象とした。都は国の制度と組み合わせ、23年から独自に第2子以降の0~2歳児を所得制限なしで無償化。私立の施設は都が全額負担し、公立は都と区市町村が折半している。第1子でも同じ負担割合にするとみられる。
7月の都知事選で、小池氏は保育料無償化の第1子までの拡大を公約の一つに挙げ当選。秋以降、区市町村などと調整を進めてきた。【島袋太輔】
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