2024年7月から10月にかけ、鹿児島県内の70代の女性が、警察官を装った男にスマートフォンの通信アプリ、LINEで現金約1億2000万円をだまし取られる、うそ電話詐欺の被害に遭っていたことが分かりました。
鹿児島県警によりますと、1億2000万円の被害は県内でおきたうそ電話詐欺の過去最悪の被害額です。
警察によりますと、2024年7月下旬、県内に住む70代の女性宅の固定電話に、警察官を名乗る男から電話がありました。
男は電話で女性しか知り得ないことを言って信用させ、女性にLINEでのやりとりを指示し、顔写真付きの警察手帳のような画像を見せたということです。
警察官をかたる男は、LINEの通話で女性に「あなたの預金が悪いことに使われているので、それらの紙幣番号を確認する必要があります」などと伝えました。
男の言葉を信じた女性は、2024年7月から10月中旬までの間に、指示された東京都内のいくつかの住所に合計11回、段ボールなどに詰めた現金約1億2000万円を送り、だまし取られました。
別の事件の捜査でこの事件が発覚するまで、女性は詐欺の被害に気づいていなかったということです。
警察は事件の全容解明に向けて捜査を進めています。
それではここで県警による、うそ電話詐欺への対策を見ていきます。
今回の事件のように警察官がSNSで警察手帳の画像を送ったり、事情聴取をすることはありません。
仮に電話で身に覚えのない金を要求されたり、預金残高、暗証番号を尋ねられた場合は、家族や警察に相談してください。
「+1」や「+44」で始まる国際電話番号の詐欺も多発しています。
海外との電話が不要なら着信拒否の手続きを取ることも有効な対策になります。
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