福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリ試験的取り出しをめぐり、東京電力は10月17日に、不具合を起こしたカメラ2台のうち1台目の取り換えを実施する。
試験的取り出しをめぐっては、ロボットが格納容器に入り、高い放射線に晒されたことでカメラに不具合が起き映像が途切れてしまったと見られていて、東京電力は復旧を断念し、10月16日から交換作業に着手していた。
カメラはロボットが格納されている”作業部屋”の小窓から交換を行うことになっているが、10月16日は、作業員の被ばく量を減らすため、小窓周辺の放射線量の測定や、ふき取りによって放射線量を下げる作業を行ったという。
10月17日から2台のカメラを同じ種類の別のものに交換する作業を始める計画で、交換作業全体には約2週間かかる見通し。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、試験的取り出しも当初2021年中に実施される予定だったが、ロボットの制作遅れや変更などで延期されていた。
取り出しの準備が整い、2024年8月22日に着手されるはずだったが、作業工程のミスで再び延期。9月10日に再開されたものの、カメラの不具合で9月17日に中断し、約1か月が経過している。
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