11日午前9時ごろ、東京・神田警察署でカメラが捉えたのは、けだるそうな表情でうつむきながら歩く男。
自称・アルバイトの池田隆一郎容疑者(34)です。

9月3日、池田容疑者は、白杖(はくじょう)を持った視力がほとんどない全盲の男性を暴行した疑いが持たれています。

犯行現場は、都営新宿線の神保町駅。
池田容疑者は、駅ホーム内にあるトイレで全盲の男性を蹴り上げたということです。

被害者と容疑者の間に一体、何があったのでしょうか。

警視庁によると、この日、ホームにある多機能トイレを使っていた池田容疑者。

そこに、トイレに入ろうと被害者の男性がやってきます。

位置を探るため、白杖を動かすと扉にコツン。
ぶつかってしまいます。

すると、池田容疑者はトイレから出てきて、待っていた男性の後ろに回り込み、腰の辺りを蹴り上げたということです。

騒ぎが大きくなると、逃げるタイミングを見計らい、隣の男子トイレに身を隠していたという池田容疑者。

その後、現場から逃走していました。

蹴られた被害者の男性にけがはありません。

犯行から、約1カ月。
9日に逮捕された池田容疑者は調べに対し「外から音がしてトイレをせかされたと思い、頭にきて蹴った。全盲だとは知らなかった」と話しています。

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