日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が今年のノーベル平和賞に決まったことを受け、日本被団協の国際活動に通訳として関わった東京大の西崎文子名誉教授(米国政治外交史)は「被団協の方々は『核兵器の地獄を見たのは自分たちしかいないんだ』というひたむきな思いで体験を語り継いできた。こんなにうれしいことはない」と喜んだ。
その上で現在の国際情勢を踏まえて「ウクライナやイスラエルを巡って政治家から『核兵器を使う』という言葉が飛び交う現状に対し、それでいいのかという重い警告になる」と指摘。「被団協の活動には若い人たちの参加も進んでおり、被爆体験の継承にも大きな弾みになるだろう」と期待した。【竹田直人】
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