核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)の共同代表、田中美穂さん(30)は11日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞に選ばれたことについて「想像を絶する体験をされた被爆者の方々、きょうの知らせを聞くことができずに亡くなった方々も含めての受賞と思うと、涙が出そう」と感極まった。
会は2019年1月に発足した。田中さんは「活動が始まってまだ5年ですが、楽観的になれない世界の状況がある中で、非常にポジティブになれる知らせだ」と評価。その上で核兵器廃絶を求める動きについて「『被爆者の人が頑張っている』ということではなく、世界中の多くの人が目を向けるべき課題。被爆者の苦しみが今も続き、世界には核実験などの被害者がたくさんいる実情にも目を向けるきっかけになれば」と訴えた。【宇城昇】
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