【宮古島】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている伝統行事「宮古島のパーントゥ」の一つ「パーントゥプナハ」が8日、沖縄県宮古島市平良島尻の集落内で始まった。9日まで。

 キャーンと呼ばれるつる草を体に巻きつけ、泥をまとった来訪神パーントゥ。8日午後4時40分ごろ、3体が産水をくんだ井戸「ンマリガー」から出現し、住民や見物人、建物に泥を塗って集落内を回り、厄払いした。

 パーントゥに泥を塗られると1年間の無病息災が約束されるといわれ、泥を塗ってもらうようパーントゥに自分の子を差し出す親の姿も多く見られた。

 同市平良西里から来た友利理子さん(40)は、10歳の娘と7カ月の息子との3人で泥を塗られた。「赤ちゃんには優しく塗ってあげていた。これで1年、健康でいられる」と御利益にあずかろうとしていた。(宮古支局・當山学)

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