9月26日に無罪判決が言い渡された袴田巖さんの弁護団が10月7日、東京高検や最高検に対し控訴をしないよう求める申入れ書を提出しました。控訴期限は3日後に迫っています。
58年前、当時の清水市(現在の静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件の犯人として死刑が確定した袴田巖さんの再審・やり直しの裁判で、9月26日、静岡地裁は無罪判決を言い渡しました。
10月10日の控訴期限を前に、7日は袴田さんの弁護団が東京高検を訪れ、控訴しないよう申し入れました。
弁護団によると、対応した検事は控訴するかどうかについて明らかにしなかったということです。
弁護団・小川秀世 事務局長
袴田さんの健康状態や88歳であること、58年事件が継続していること、そういうことも検討の対象としていると言っていた。そんなやり取りからして、わからないが、弁護団としては袴田さんの状況も考慮して(検察が)控訴はしないのではと感触を受けた
10日までに検察が控訴しなければ袴田さんの無罪は確定しますが、控訴した場合、東京高裁で審理が続けられることになります。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。