急性心不全で帰らぬ人となった料理評論家の服部幸應さん。

亡くなった当日の4日も仕事で一緒だったという元モーニング娘。の保田圭さんが取材に答えました。

保田圭さん:
とにかく温かくて、誰にでも分け隔てなく気を使われる優しい方でしたので。

約8年半、ラジオ番組で服部さんと共演してきた保田さん。
最後となった収録では服部さんお手製のアップルパイをごちそうになったといいます。

保田圭さん:
自分で一から全部材料もこだわって服部学園で作っているアップルパイがあって、このアップルパイは紅玉のリンゴじゃなきゃダメなんだよって言って、年に一度しか食べられない貴重なアップルパイなので、じゃあこれを食べられるのは来年ですね。先生、来年もお願いしますなんて会話をしていました。

服部栄養専門学校の校長として、長年料理人の育成に力を注いできた服部さん。

一流料理人同士の真剣勝負で人気を博したテレビ番組「料理の鉄人」には、約6年間にわたり解説役として出演しました。

服部さんは亡くなった4日、午前中にラジオの収録を終え、保田さんやスタッフと昼食に行ったといいます。

保田圭さん:
その日は陳(建一)さんのお店だったということもあり、料理の鉄人の道場(六三郎)さんだったり、坂井(宏行)さんのお話もされていて、その時服部先生が“いやでも最近体力落ちてきてるからな、大丈夫かな”なんて、ちょっとだけ不安を口にされていましたが、特別具合が悪かったとか体調が悪そうだったということではなかったので、まさか あの日にお別れになってしまうなんて。

体調が悪そうには見えなかったという服部さん。

死因となった急性心不全について医師は、1週間ほど前から前兆となる症状が現れることが多いと指摘します。

かわぐち心臓呼吸器病院・佐藤直樹副院長:
年齢によって少し原因は異なるが、いかなる年齢でも起こる可能性はある。息切れ・むくみ・だるさという3つの代表する症状が出る。そういう症状があるところで急激に悪くなると命に関わるということも起きてくる。とにかく早く気づくことが一番大切で、早く気づけば当然早く回復できる。

服部栄養専門学校は後日、学校葬を行うとしています。

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