裁判所が作成した和解調書の日付を書き換えた疑いなどで、京都の弁護士が弁護士会から刑事告発されました。

有印公文書変造などの疑いで京都地方検察庁に刑事告発されたのは、京都弁護士会に所属する神長信行弁護士(55)です。

京都弁護士会によると神長弁護士は去年5月、民事裁判で和解が成立したのに、依頼者にすぐに伝えず、4カ月経ってから報告しました。

その際、裁判所が作成した調書の和解した日付や解決金の支払い期限も4カ月後に書き換えた疑いがあるということです。

依頼者が解決金が神長弁護士から支払われないことから弁護士会に相談し、調査を経て問題が発覚しました。

■「解決金」はいまも依頼者に支払われず

神長弁護士のもとには、和解が成立した去年5月、解決金の75万円が入金されていたということですが、現在も依頼者に支払われていません。

京都弁護士会は神長弁護士に、出頭して聞き取り調査に応じるよう求めましたが、「体調が悪く行けない」と返答しているということです。

京都弁護士会は神長弁護士が解決金を依頼者に支払うのを先延ばしにするために内容を書き換えた疑いもあるとみて、懲戒処分も視野に調査を続けるということです。

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