福岡市役所=福岡市中央区で2019年2月24日、森園道子撮影

 福岡市は27日、市から給付金約4953万円を不正受給したとして、放課後等デイサービス事業所を運営する「おおつか」(同市早良区野芥3、大塚守治社長)に対し、障害児通所支援事業者の指定を取り消す行政処分をしたと発表した。10月31日までに、加算金を合わせた計約6934万円の返還を求める。

 市によると、同社は事業所「ぶどうの木」「ぶどうの木Ⅱ」で、児童指導員らの人員配置基準を満たしていないのに、適正配置に見せかけて市に指定の申請書類を提出。さらに実際は来所していない児童が来ているかのように利用人数を増やすなど、2019年11月~23年4月に障害児通所給付費計4953万5616円を不正に受給した。

 23年3月、市への通報で不正が発覚。市の聞き取りに不正を認めているという。市は利用者のサービス継続を図るため、指定取り消し日(10月31日)までに別の事業所への引き継を行うよう求めている。【竹林静】

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