マネーフォワードは法人向けサービスに特化する

マネーフォワードが15日に発表した2023年12月〜24年8月期の連結決算は、純損益が37億円の赤字(前年同期は49億円の赤字)だった。主力の会計ソフトに加え、人事労務などの複数のクラウドソフトを合わせて販売したことで、中堅企業の平均単価が伸びて赤字幅が縮小した。

売上高は38%増の296億円、営業損益は28億円の赤字(前年同期は45億円の赤字)だった。クラウド経由でソフトを提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)企業にとって、重要な指標である年間経常収益(ARR)は32%増の279億円となった。

辻庸介社長最高経営責任者(CEO)は決算記者会見で「従業員50人未満の事業者は効率よく獲得できている。より大規模な企業の獲得に向け、営業・商品開発のコストをかけていく」と語った。

従業員50人以上とする中堅企業の顧客のうち、4割が従業員300人以上の企業であると明かし、一定規模の顧客を得ているとのデータも示した。

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