泡盛や日本酒、焼酎といった日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録され、関係者だけでなく県民からも喜びの声が聞こえました。
ユネスコの政府間委員会は、日本時間の5日午前4時前、泡盛や日本酒、焼酎などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録しました。
「伝統的酒造り」は、カビの一種である麹菌を用いて蒸した米などの原料を発酵させ、酒を造る日本古来の技術で、このうち泡盛は気候や風土に適した「タイ米」や「黒麹」を使うなど、沖縄独自の技術が継承されてきました。
県民は:
「良かったなと思っています。私はお酒は飲めないんですけど主人が泡盛が好きなので」
県民は:
「冠婚葬祭のお祝いとかで色々利用しています甕も良いですよね」
創業141年の糸満市のまさひろ酒造では、登録を祝う横断幕が掲げられました。
まさひろ酒造 比嘉昌晋会長:
「8年前から(登録に向けた)署名活動をさせてもらって、やっと通ったなと大変嬉しく思っています」
酒造所内にあるギャラリーには続々と観光客が訪れ、泡盛特有の芳醇な香りや風味を楽しんでいました。
北海道からの観光客:
「初めて飲んだけどすごく美味しかったです」
「想像していたよりも飲みやすい、ふわっときて」「どんどん(海外に)輸出する機会が増えるんじゃないかと思います」
まさひろ酒造 比嘉昌晋会長:
「これから次何をするかが問題です、登録されたから酒が売れるのではなくてこれから古酒とかを大切に育てて、次の世代にどう残していくかという形で活動していきたい」「ロイヤルスピリッツ、琉球泡盛として世界に出したいと思っています」
玉城知事は、今回の登録を契機に泡盛の認知度が国際的に広がっていくことを期待していると祝福しました。
玉城知事:
「泡盛業界の方々と連携しながら、その魅力や沖縄の歴史や風土と合わせた文化的な価値も広めていけるように一緒に取り組んでいきたい」
日本からの無形文化遺産登録は23件目で、沖縄関係では「組踊」と「宮古島のパーントゥ」に続き3件目です。
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