Ian Vogler/Pool via REUTERS

<サモアを訪問した国王夫妻。当初、笑い泣きをするとは主催者に対して失礼であるという報道もあった。何が起きていたのか?>

10日間にわたるオーストラリアとサモアへの公式訪問を終えたチャールズ国王とカミラ王妃だが、カミラ王妃がサモアのシウム村で突然泣き出したことが話題になっている。

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式典中に感情を抑えきれず、カミラ王妃は扇子で顔を隠す場面も。当初、笑い泣きをするとは、主催者に対して失礼であるという報道もあったが、いったい何が起きていたのか? その時、チャールズ国王は次のように語っていた。

「私はこれからもこの地域を愛し、また戻り、皆さんに会えるまで生き延びたいと願っています。ここで過ごした特別な思い出を持ち帰ることをお約束します。素晴らしい贈り物をありがとうございました」

チャールズ国王は2月にがんが公表され、いまも治療を継続していることから、遠方への海外公務はもう難しいのではないかと言われていた。しかし、それを乗り越えての訪問だったことに加え、生き延びて、また訪問したいと述べた国王の言葉にカミラ王妃が心動かされた背景があったのだ。

チャールズ国王は9年生(中学3年生)の時にメルボルン郊外にあるジーロング・グラマー・スクールで寮生活を送ったこともあり、オーストラリアには格別の思い入れがある。そして即位以降、初めてコモンウェルス(イギリス連邦)の国家元首としての訪問だった。

しかし今回、連邦議会での演説後に「あなたは私の王ではない、あなたは私たちの王ではない!」とアボリジニにルーツのあるリディア・ソープ議員に罵倒されるなど、必ずしも順風満帆な海外訪問とはなっていなかった。


それが最後の訪問地サモアで名誉称号「トアイガ・オ・トゥムア(To'aiga-o-Tumua)」を授けられるだけでなく、温かな歓迎を受けるなど、海外訪問は成功裏に終わったのだった。

その安堵感、そして生き延びて、また訪問したいとチャールズ国王自身が述べたことに、治療を陰ながら支えてきたカミラ王妃にこみ上げるものがあった模様。


 

今回の海外訪問は国王の体調を優先したスケジュールとなったが、「[チャールズ国王の]オーストラリアとサモア訪問はバッキンガム宮殿にとって統治の大きな試練とみなされたが、期待をすべて上回るものだった」と、普段は手厳しいイギリスメディアも評価している。

突然泣き出したカミラ王妃

Queen Camilla's moment of vulnerability - tears slipping down her cheeks as she heard King Charles express his heartfelt wish to return to Samoa - speaks to the very essence of love, loyalty, and grace.

It is a poignant reminder that, beneath the crowns and royal trappings,... pic.twitter.com/TCoucCyzGX

— Laird of the Manor (@LairdOfTheManor) October 28, 2024

 

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