双子の弟と「おすぎとピーコ」のコンビでテレビ出演を続け、辛口のコメントが人気だったタレントで服飾評論家、ピーコ(本名・杉浦克昭=すぎうら・かつあき)さんが9月3日、敗血症の多臓器不全のため死去した。79歳。葬儀は近親者で営んだ。
横浜市生まれ。文化服装学院を卒業後、服飾デザイナー、服飾評論家として活動した。1975年、一卵性双生児の弟で映画評論家のおすぎさんと「おすぎとピーコ」として芸能界デビュー。ワイドショー「おはよう!ナイスデイ」(フジテレビ系)や「3時にあいましょう」(TBS系)、バラエティー番組「笑っていいとも!」(フジ系)などで人気に。同性愛者だと公言し、番組での「オネエ言葉」や歯に衣(きぬ)着せぬコメントが人気を得た。服飾評論家の知見を生かし、街ゆく人の「ファッションチェック」のコーナーも担当した。
40代の時、皮膚がんの一種「悪性黒色腫」と診断され左目を摘出し、義眼に。以来、レンズが黄色いサングラスでテレビに出る姿がおなじみだった。2004年にはシャンソン歌手としてCDデビュー。70代に入ってからも、TOKYO MXの番組「5時に夢中!」などに出演していたが、近年は表舞台に姿を見せていなかった。著書に「片目を失って見えてきたもの」「センスを磨く心をみがく」など。
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