自然と調和したモダニズム建築として知られる高松市の瀬戸内海歴史民俗資料館が国の重要文化財に指定されることになりました。1970年以降の建造物としては、全国初の指定となります。

高松市亀水町にある瀬戸内海歴史民俗資料館は、香川を代表する建築家 故・山本忠司さんによって1973年に設計されました。
瀬戸内海を一望できる高台に建てられた資料館。石積みを基調とし、自然景観との調和が図られているほか、正方形の展示室が自然の地形に合わせ、上下左右にずらして設計されているのが特徴です。
指定に向けて答申した国の文化審議会は、「立地や風土を考慮し、豊かな自然の残る地方の場所性を生かした秀逸な作品。調査・研究などの諸機能を完備した総合的な資料館の最初期の完存例としても貴重」などと評価しました。
1970年以降に建てられた建造物での重要文化財指定は全国初となります。

(瀬戸内海歴史民俗資料館 松岡明子 館長)
「建物単体の評価というよりも、五色台の自然を意識して建てられたことが評価されたことが大事だと思う。一度来て、自然の中で建物と展示を楽しんでもらいたい」

香川県内では建造物における国の重要文化財は33件となります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。