長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」が開幕し、7つの踊町が奉納踊を披露しました。

雨の影響が心配されましたが、奉納踊は予定通り午前7時に始まりました。

祭りの開幕を告げたのは興善町の本踊・石橋です。

牡丹の花が咲き誇る石橋の傍らで、獅子と胡蝶が戯れる様子を表現していて、紅白の獅子が勇ましく豪快に乱舞する姿は圧巻です。

赤獅子 藤間織貴祥さん
「(雨で)滑るのが想定外だったので、ちょっと戸惑った。これからは気を引き締めて3日間頑張っていきたい」

続いて八幡町の弓矢八幡祝い船です。

山伏たちが諏訪神社に奉祷文を納めようと、侍大将に守られながら長崎に入港する様子を表しています。

白い鳩が飛び立つと、船が連続して曳き回される大技「八幡返し」が諏訪の杜を魅了しました。

根曳 堤亮介さん
「全員ケガすることもなく、全力で最後までやり切れたので悔いはない」

三番手・万才町が奉納するのは本踊「祭祝萬歳町」です。

今年は曲も演出も一新し、独自に作った楽曲で長崎の四季と情景を描きます。

子どもの踊子に初めて男の子も加わり、町内総参加で諏訪の踊り馬場を沸かせました。

踊子 園田彩乃さん
「楽しくできました」「もっと客が盛り上がってくれる踊りをしたい」

4番手の西浜町は「龍船」です。(※「浜」は「まゆはま」)

今年は初めて船の上で二胡の演奏が披露されました。

そして迫力満点の船回し。

重さ3.7トンの船を囃子にあわせて豪快に回しました。

舵手 森武義治さん
「やっぱりいいですね、みんなとできて」「最高でした」

麹屋町が奉納したのは「川船」です。

小学校5年生の久米緩征さんが網打船頭を務めます。

見事、一網打尽。

終盤には5回転半の大技「梅の風車」も披露しました。

銀屋町の「鯱太鼓」は多くの人に幸運を招くという中国の「蓬莱鯱伝説」が基になっています。

担ぎ手38人の心を一つに天高く舞い上がると大きな拍手と歓声があがりました。

トリを務めるのは五嶋町の龍踊です。

「青龍」と「白龍」、2体の龍が目まぐるしいスピードで駆け抜けました。

午後からはお下りも行われ、長崎は3日間くんちの熱気に包まれます。

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