インタビューに答える渡辺恒雄・読売新聞主筆。奥は墓標にする予定の「渡辺恒雄之碑」。中曽根康弘元首相から贈られた=東京都千代田区の読売新聞東京本社で2007年5月25日、丸山博撮影

 19日に亡くなったプロ野球・巨人の元オーナーで読売新聞グループ本社主筆の渡辺恒雄さんは2011年、DeNAがプロ野球に参入した際にも、大きな影響力を発揮した。DeNAの南場智子オーナーは「これまでのご指導への心からの感謝の気持ちをお伝えしたい」などと、哀悼のコメントを出した。

 南場オーナーのコメントは以下の通り。

DeNA・南場智子オーナー

 渡辺恒雄主筆の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。突然のことで私自身気持ちの整理ができておりませんが、深い悲しみとこれまでのご指導への心からの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

 主筆と初めて1対1でお会いしたのは2011年のDeNAの球界参入決定前でした。野球にとどまらないさまざまな話題に会話が広がり、最初は緊張でコチコチだった私も、部屋を出る時には主筆にすっかり魅了されていました。

 それ以降定期的にお会いし、戦後の日本の政治史などについてさまざまなご教示をいただきました。お話はいつも具体的で引き込まれましたが、ご自身で見聞きしたこととちまたの情報を決して混同なさらないご姿勢、そして、いつも私自身の意見も述べるように促してくださるご配慮に感動し、多くの学びを得ました。お部屋で歌を歌ってくださった日の光景が今、何度も私の頭の中でリプレーされています。

 もう主筆とお話しできないことがとても、とても寂しく、受け入れがたく感じます。これまでの全てに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 安らかにお眠りください。

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