パナソニック・オープン最終日 18番でウイニングパットを沈める天本ハルカ=浜野GC(萩原悠久人撮影)

女子ゴルフのパナソニック・オープン最終日は28日、千葉県浜野GC(6669ヤード、パー72)で行われ、天本ハルカが通算19アンダーの197でツアー初優勝を果たした。

従来の大会記録12アンダーを15人が上回る伸ばし合いを、天本が制した。8番からの5連続バーディーで混戦を抜け出すと、17番で7つ目のバーディーを奪い、2位に2打差をつけて18番(パー3)を迎えた。

優勝トロフィーを掲げて撮影に応じる天本ハルカ=浜野GC(萩原悠久人撮影)

「攻めたい」とピンを狙ったティーショットは右バンカーに落ちたが、2・5メートルに寄せてきっちりとパーセーブ。表彰式では日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長に「あそこに入れる人、あんまりいないよ」と突っ込まれたが、25歳は「最後までわちゃわちゃして、私らしい」とツアー初優勝の喜びをかみしめた。

渋野日向子や畑岡奈紗らと同じ1998年度生まれの「黄金世代」。ただプロテストをなかなか突破できず、女手一つで育ててくれた母の結子さん(54)に「今度通らなかったらやめる」と告げて臨んだ5回目でようやく合格した。「5年で培って得たものは大きい。決して無駄ではなかった」。プロ1年目の2022年から堅実な成績を残し、初シードを獲得して迎えた今季は出場9大会で7度のトップ10入りと、安定感は際立つ。

次の目標は複数回優勝。すでに14人がツアー優勝を飾った同世代への対抗心も強く、「ここから積み重ねていって、追い付き、追い越せるような選手になりたい」と決意を口にした。(奥村信哉)

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