第49回社会人野球日本選手権第2日は30日、京セラドーム大阪で1回戦が行われ、3大会ぶり出場の三菱自動車倉敷オーシャンズは、高卒10年目の森祐大捕手が攻守に存在感を見せた。
8番打者を務め、七回2死走者なしの場面は「絶対に9番まで回して、次の回は1番から攻められるようにする」と打席に向かった。結果、この日自身2安打目となる右翼線への二塁打を放ち、ベンチを盛り上げた。得点には結びつかなかったが、五、六回と3者凡退に抑えられていた嫌な流れを断ち切る一打だった。
捕手としては、先発した彦坂魁人ら2投手を好リード。「点を取れない代わりに、取られないように」とロースコアのしびれる試合で1点リードを守り切った。
兄は三菱自動車倉敷オーシャンズ出身でプロ野球選手の唯斗投手。2014年にドラフト2位でソフトバンク入りし、1年目から7年連続で50試合以上に登板。23年オフに戦力外となり、今季からDeNAでプレーしている。今大会は古巣の応援に来ようとしていたが、DeNAが日本シリーズへの出場を決めたため、互いに「頑張れ」と連絡しあったという。
チームとしては16大会ぶりの大会白星。「やっぱり勝てたらうれしい。ここからも一戦一戦、大事に戦っていきたい」とさらなる躍進を誓った。【円谷美晶】
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