グランプリシリーズ第3戦フランス大会に出場する友野一希選手(右)と樋口新葉選手

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス大会は11月1日からフランス・アンジェで開幕する。日本からは男子、女子の2種目に計5人が出場する。

 女子は第1戦スケートアメリカでGP出場14戦目にして初優勝を果たした樋口新葉選手(ノエビア)が2戦目を迎える。2017年以来、7年ぶりのファイナル進出を目指す。第1戦は優勝した一方、合計200点に届かなかったことに本人も悔しさを口にしていた。課題を修正できれば更なる上積みが見込める。

 22年GPファイナル女王の三原舞依選手(シスメックス)も登場。昨季は右足首の疲労骨折に苦しんだが、今季は9月のアジアンオープントロフィー、近畿選手権と実戦を重ねてきた。昨季、日本のシニア女子で初めて4回転トーループを成功させてファイナルに出場した住吉りをん選手(オリエンタルバイオ・明大)も出場する。

 海外勢ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶアンバー・グレン選手(米国)、昨季世界選手権3位の金采衍選手(韓国)らがライバルになってくる。

 男子は今季前半の目標にGPファイナル進出を掲げる友野一希選手(第一住建グループ)が登場。9月の近畿選手権ではショートプログラム(SP)1位ながらも、フリーでジャンプのミスが相次ぎ総合2位に終わった。4回転をはじめ、約1カ月間でのジャンプの仕上がりが上位進出には欠かせない。第1戦6位だった島田高志郎選手(木下グループ)は拠点のスイスに戻って調整した。特に課題のフリーをどこまで修正できたかに注目だ。

 海外勢は昨季世界選手権3位の実力者、アダム・シアオイムファ選手(フランス)が登場。金博洋選手(中国)やルカス・ブリチギ選手(スイス)、ニコライ・メモラ選手(イタリア)も力がある。【倉沢仁志】

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