東京六大学リーグ春季リーグ戦で撮影に応じる慶応大の清原正吾選手(右)。左は丸田湊斗選手、中央は堀井哲也監督=神宮球場で2024年4月14日午後4時48分、黒詰拓也撮影

 プロ野球・西武や巨人などで歴代5位の通算525本塁打を記録した清原和博さんの長男で、プロ志望届を提出していた慶応大の正吾内野手(4年)は24日、新人選手選択(ドラフト)会議で指名はならなかった。

 横浜市にある慶応大日吉キャンパスでの記者会見場には、約60人の報道陣が待機した。育成を含めて全球団が指名を終えた後に堀井哲也監督が取材対応し、「プロ志望届を出してから注目されて本人も励みになった。今後のことや今の気持ちについては『リーグ戦に集中したい。先のことはまだ決まっていない』と話していた」と説明した。清原選手は姿を見せなかった。

 正吾選手は小学3年で野球を始めたが、中学ではバレーボール、神奈川・慶応高ではアメリカンフットボールに打ち込み、慶応大では6年のブランクを経て野球を再開した。

 186センチ、90キロの体格を生かした長距離打者。東京六大学リーグは2年秋にデビューし、4年生になって4番に入った。今春のリーグ戦ではチームトップの7打点をマークし、一塁手のベストナインにも輝いた。

 現在行われている秋のリーグ戦では初本塁打を含めここまで2本塁打を放っている。背番号は父の西武時代と同じ「3」。正吾選手は9月にプロ志望届を提出し、「悩みに悩み、家族と監督に相談して決断しました」と語っていた。【黒詰拓也】

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