24日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、今夏の甲子園に出場した花咲徳栄(埼玉県加須市)の石塚裕惺選手(18)が巨人に1位指名された。吉報を聞いた石塚選手は「一日も早く1軍に入り、大勢の人の前でプレーしたい」と抱負を語った。
この日、石塚選手は同校の校長室でテレビの生中継を見守った。西武と巨人が外れ1位で指名すると緊張していた表情を緩め、同席していた岩井隆監督に笑顔を向けた。指名後、父康直さんに電話し「もしもしお父さん。ジャイアンツに指名されました。これからも頑張ります」と目を潤ませた。
千葉県出身。1年秋に4番打者でレギュラー入りし高校通算26本塁打を放った。守備の評価も高く、U18アジア選手権でも遊撃手で4番を務めるなどプロから注目されていた。
石塚選手は「昔から家族が巨人ファン。坂本(勇人)選手が憧れなのでうれしい」と語り、岩井監督は「大きい舞台で結果を残せる選手だ」と期待を込めた。同校の上原堆我投手(17)もオリックスから育成3位で指名され、「リーグは違うが、頑張っていつか石塚と対戦できる舞台に立ちたい」と話した。
県内ゆかりの選手では他に、独立リーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズの町田隼乙捕手(21)が阪神から4位指名。大宮東の冨士大和投手(18)が西武の育成1位、山村学園の西川歩投手(17)が巨人の育成5位に指名されるなどした。【田原拓郎】
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