サッカー・J1 ○浦和レッズ1―0柏レイソル●(23日・埼玉スタジアム)
苦しみ抜いた末に長いトンネルの出口が見えた。後半追加タイムのPKで、5試合ぶりの白星をつかんだ浦和のマチェイ・スコルジャ監督は「いいチームスピリットで戦うことができ、今回は運が味方をしてくれた」と冷静に振り返った。
19日の試合で、5年ぶりのリーグ戦4連敗を喫した浦和は、先発に復帰したMFサミュエル・グスタフソン選手らの働きでリズムをつかんだが、決め手を欠く展開。後半もスコアは動かず試合終了かと思われたが追加タイム、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入した上で獲得したPKをチアゴサンタナ選手が決めて、最後の最後に勝利をつかみ取った。チアゴサンタナ選手は「最後まで諦めなかったチームメート、サポーターの方が後押ししてくれて、PKを決められた」と語った。
J2降格圏もちらつく中での一戦に、スコルジャ監督は「今季最も大切な試合になる」と重要性を強調していた。その言葉通り、選手たちは球際での粘りや長い距離を走って食らいつく姿勢など、前の試合までとは異なる姿をピッチ上で体現した。
スコルジャ監督は記者会見で運を引き寄せられた要因について質問され、「後半アディショナルタイムに入ってからも攻め続けたこと。その中で途中から入った選手も素晴らしかった」と語った。
本拠地勝利は6月30日の磐田戦以来となった。平日のナイターにもかかわらずゴール裏を中心に大勢のサポーターが集まり、観客数は2万6304人。「We are REDs」がこだまする埼玉スタジアムの雰囲気にスコルジャ監督は「サポーターが驚くべき応援でチームにプラスのパワーを与えてくれた」と感謝した。【角田直哉】
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