いよいよ10月24日に迫ったプロ野球ドラフト会議。宮城県出身の大学生2選手を紹介します。

岩手県花巻市にキャンパスを構える富士大学。硬式野球部はソフトバンク・山川選手や楽天・鈴木翔天投手ら多くのプロ野球選手を輩出した大学野球界の強豪です。今年は7選手がプロ志望届を提出し、そのうち2人が宮城県出身です。

まずは、七ヶ浜町出身佐藤柳之介投手。東陵高校時代は3年夏の大会で33イニング連続無失点を記録するなどチームのベスト4進出に貢献しました。

佐藤柳之介投手
「少しずつ実感はわいてきたんですけど、正直不安の方が大きいので、当日はすごく緊張して待ってるかなと思います」

その言葉とは裏腹に、マウンド上では打者を圧倒するピッチングが持ち味です。

佐藤柳之介投手
「自分のアピールポイントはストレートの質だと思っていて、回転数やキレ、伸びで勝負するピッチャーだと思っています」

最速は148キロながら打者を差し込むストレートを武器に、今年秋のリーグ戦ではMVPと最優秀防御率のタイトルを獲得しました。その質の高いストレートを生んでいる特別なトレーニングがありました。

佐藤柳之介投手
「真っすぐの指先にかかる圧が上がったと思うので、すごく重要なトレーニングかなと思います」

佐藤投手がつかんでいたのは樽に入った「お米」。これを100回握ることで握力を鍛え、ストレートの強さを生んでいました。地道な努力で手に入れた自分の武器。上位指名も期待される東北屈指のサウスポーが、24日指名の瞬間を待ちます。

佐藤柳之介投手
「プロでもどんな状況であっても、ピッチャーというのは勝たせるのが役割だと思うので、それを全うできるような選手になりたい」

続いては、仙台市出身・麦谷祐介選手。50メートル5秒8の俊足を生かした守備と走塁。逆方向にも長打が打てる打撃が魅力の3拍子揃った外野手です。理想の選手像は…。

麦谷祐介選手
「楽天の辰己涼介選手に憧れを持っていてYouTubeや試合を見る機会があれば、見ながら勉強してます」

同じ右投げ左打ちの外野手楽天・辰己選手を目標としている麦谷選手。実は筋金入りの楽天ファンでした。

麦谷祐介選手
「小学校の頃に、楽天が優勝した年ですかね。あの頃には小学校が終わったらランドセル置いてダッシュで親に送り迎えしてもらって、球場に足を運んでました」

中学時代は東北楽天リトルシニアの1期生として腕を磨いてきました。あの頃、ファンとして夢を見た少年が、今度は夢を与える存在へ。24日、運命の日を迎えます。

麦谷祐介選手
「自分が小さい頃に野球を見ていたときに、夢や感動を与えてもらっていたので、一番楽天に入りたいなという気持ちはありますけど、どこに置かれてもその場所で咲くっていうのがいい選手だと思うので、頑張りたいなと思います」

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