男女それぞれ16校が全国への切符をかけて戦う春高バレー宮城県大会。10月24日、いよいよ開幕を迎えます。23日は女子の注目校、古川学園と利府を紹介します。

女子第1シードは、20年連続45回目の春高全国出場をねらう古川学園。おととしの春高では全国制覇!圧倒的な強さを誇るみちのくの女王です。前回大会で全国を経験した2年生を中心に世代別日本代表に選ばれた1年生工藤光彩選手など逸材の1年生たちが入学。隙のない戦力で挑みます。

古川学園 工藤光莉選手(1年)
「日本一をとれる古学なので、自分自身もここに入学しようと思いました。県大会では学年関係なく全員で楽しみながら自分のやるべきことをしっかり最後までやり切ります」

古川学園 三浦結衣奈選手(2年)
「3年生がコートに少ない分、2年生が引っ張っていかないといけないし、去年の経験を生かして後輩に教えるというのも2年生の役目だと思うので、自分が1番引っ張ってやるという気持ちでやっています」

このチームをまとめるのは3年生セッターの音川南季キャプテン。日本一を知る唯一のスタメンです。

古川学園 音川南季キャプテン(3年)
「(キャプテンをやるのは)今回が初めてです。自分しかあの景色は見ていないので、他の18人にも同じ景色を味わってもらいたい」

セッターとして入学しましたが、チーム事情もあり、1年生ではリベロとして日本一に。おととし、去年と古川学園ではセッターがキャプテンを務め、その背中を近くで見たからこそ「名門の正セッター」への憧れを持ち続けていました。

古川学園 音川南季キャプテン(3年)
「セッターとしてここに来たので、セッターとして頑張りたいという気持ちが強かったです」

最高学年の今年、念願の正セッターとしてスタメン入り。リベロを経験したからこその強みを自覚しています。

古川学園 音川南季キャプテン(3年)
「自分は1年生の時にリベロを経験して、あの2人にはない守備というのは武器として持っているので、守備とトスワークを強みとしています」

キャプテンとして挑む最後の春高。もう一度日本一の景色を見るために全国の切符を掴みます。

古川学園 音川南季キャプテン(3年)
「あの2年前の景色を最初で最後にしたくないので、もう一回自分の代で必ず取りたいです」

第二シードは初の春高全国出場を狙う利府。今年、主要大会全ての決勝で古川学園に敗戦。しかし、国体予選では古学から1セットを奪うなど確かな実力を持ちます。しなやかなスパイクが武器のキャプテン阿部楓音選手を中心に「打倒古川学園」を合言葉にチーム作りをしてきました。

利府 阿部楓音キャプテン(3年)
「自分たちは粘りのレシーブを徹底していて、ボールが飛んでいっても全員でカバーしてボールをつないで、最後にコンビバレーを展開して決めるというふうにやっているので、そこが自分たちの強みだと思います」

徹底して練習にも時間を割いている「守備」。
中心となるのは3年生リベロの武田英選手です。リベロを始めたのはなんと今年の夏。それまではアタッカーとしてスタメン出場していましたが、守備面を評価され、小野寺監督がコンバート。初のリベロに戸惑いも隠せませんでした。

利府 武田英選手(3年)
「初めて言われた時はすこし絶望があって、もうスパイクが打てないのかなという思いとこれからリベロでやっていけるのかなという不安がどちらもあって」

大好きなスパイクはもう打てない。それでも、チームが勝つために与えられた役目を見つめ直しました。

利府 武田英選手(3年)
「スパイカーとしてもリベロとしてもチームに貢献するというのは変わらないと思うので、みんながいいスパイクを打てるように自分は後ろから支える係を頑張りたい」

利府 阿部楓音キャプテン(3年)(Q武田選手について)
「後ろにいてくれることで安心してボールをお願いできるし、きっとスパイカーでも続けていきたかったと思うので、自分がその思いも背負って決めていきたいと思っています」

生命線の守備を支える守護神が利府を初の春高全国へ導きます。

利府 武田英選手(3年)
「自分はスパイカーからリベロになって葛藤した部分はあったんですけど、今は違う形でチームに貢献できているので、必ず優勝できるように全員で声出して頑張っていきたい」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。