ソフトバンク―日本ハム(18日・みずほペイペイドーム)
この試合で見せた技は「打」だった。ソフトバンクの周東佑京が勝ち越し適時打を放ち、チームのクライマックスシリーズ(CS)突破につながる決勝点をたたき出した。
日本シリーズまであと1勝としたチームの選手会長は2―2に追い付かれて迎えた四回2死一、三塁の好機で打席に入った。相手先発の山崎福也の2球目を逆らわず捉えると、打球は定位置よりやや前に守っていた三塁手の横を抜けて左前へと達した。
山崎は今季、ソフトバンクがレギュラーシーズンで3勝を許している苦手投手の一人だ。ただ、周東は「何回もやられるわけにはいかない。絶対にこのチャンスを生かす」。そんな執念が実った。
今季の周東は自慢の足で41個の盗塁を決め、2年連続3回目の盗塁王に輝いた。打棒でもプロ7年目で、ともにキャリアハイの出場123試合、115安打をマークし、「今季は振り負けなくなってきた」と手応えも口にしていた。
レギュラーシーズン終盤には膝のけがでチームを離れた。だが、治療が間に合ってCSはファイナルステージ初戦から復帰すると、第2戦ではダメ押しの犠飛も放っていた。
「圧倒的に勝って(CSを)突破したい」と意気込んでいた周東。今季は足だけではない活躍で、チームの4年ぶりの日本シリーズ進出に一役買った。【林大樹】
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