ボードに立ってパドルをこぎながら進む、SUPというマリンスポーツを知っていますか?

鹿児島県鹿屋市に競技歴3年ながら、日本代表として世界で戦う16歳の女子高校生がいます。

3度目となる11月の世界大会出場を前に、SUPにかける姿をお伝えします。

桜島と錦江湾を臨む「道の駅たるみずはまびら」にある「マリンパークたるみず」、ここではさまざまな海のレジャーを楽しめます。

髪の毛を束ね小麦色に日焼けした女性がSUPの日本代表、鹿屋中央高校2年、芝原叶妃さん(16)です。

3年前の2021年、母親と訪れたこの場所でSUPと出会い初めて挑戦しました。
SUPは「スタンドアップパドルボード」の略で、スピードや波に乗る技術を競うスポーツです。

バランスを取るのが難しいにもかかわらず、ボードから落ちずに楽しめたという芝原さん。以来のめり込み、鹿屋市から通いながら練習を続けています。

1年後の2022年10月には熊本県で開かれた全国大会のブイを回る種目の、女子テクニカルで初優勝を果たします。

そして2023年11月の世界選手権の長距離では4位、9月にはデンマークの世界大会で、ほかの日本代表選手とともに国別総合2位を手にしました。

取材したこの日は、短距離のスピードを競うスプリントの練習で、約100mを繰り返しこいでいました。

メニューとスケジュールは自分で考えています。

芝原叶妃さん
「限られた時間で、いかに質のいい練習ができるかどうかを心がけている。1人でいかに上を目指していけるか結構考えている」

日本代表として世界を舞台に活躍する芝原さん、練習や大会の時は1人が多いだけに、高校では同級生との時間を大切にしています。

同級生
「騒がしいので、周りもそれに乗っかり楽しくなる」
「いろいろな国へ行き、頑張っている姿を見ると『すごい』と思う」

吉留李奈リポーター
「勉強とSUPを両立させる芝原さんですが、今は11月に迫った3度目の国際大会をターゲットに気持ちを高めています」

次は11月中旬にアメリカのフロリダで開催される国際カヌー連盟の世界選手権に出場して、18歳以下のジュニアクラスで短距離など3種目に挑みます。

自分を支えてくれる人たちに結果で恩返しをしたい。

目指すは優勝です。

芝原叶妃さん
「海外の選手にも早い人がいっぱいいて身長も高いけれど、それに負けないようその人たちに勝ちたい」「世界大会優勝を目指して頑張ります」

芝原さんは11月のアメリカでの世界選手権では海の状況で距離が直前に決まる200メートル、あるいは500メートルの「スプリント」、6キロから12キロの「ディスタンス」などの種目に挑みます。

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