巨人―DeNA(18日・東京ドーム)
待ちに待った一振りに、東京ドームは割れんばかりの歓声に包まれた。巨人の4番・岡本和真が、先制点となる特大のソロ本塁打をたたき込んだ。
先頭打者で迎えた二回の第1打席、DeNAの先発・吉野光樹が、中腰でミットを構えていた捕手に向かって投じた2球目だった。見送ればボールになろうかという高さの146キロの直球だったが、「浮いてきたら積極的にいこうと決めていた」。力で押し返した打球は左翼席上段にまで届き、「先制できて良かった」と喜んだ。
1勝のアドバンテージを持ってファイナルステージに臨んだ巨人だが、前日までの2試合はわずか1得点で2連敗。レギュラーシーズンは中軸として活躍した吉川尚輝をけがで欠き、深刻な得点力不足に悩まされている。
前日、今シリーズチーム初得点となる適時打を放ったのも岡本だった。だが、勝利を最優先に考える主将は「勝てなければ意味がない」と言葉少なだ。
岡本は「誰が打つとか打たないとか関係ない。役割を果たしていかないといけない」。逆転で日本シリーズに進出するため、責任感を胸に秘める4番が打線を引っ張る以外に道はない。【川村咲平】
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