【オリックス-ソフトバンク】一回表ソフトバンク2死一、二塁、中村晃の先制の右前適時打で喜ぶ選手たち=京セラドーム大阪で2024年9月23日、滝川大貴撮影

 プロ野球のパ・リーグは23日、優勝へのマジックナンバーを「1」としていた福岡ソフトバンクホークスが2020年以来4年ぶり20回目(前身の南海、ダイエー時代を含む。ほかに1リーグ制でも2回)の優勝を決めた。元日本代表監督の小久保裕紀監督(52)は球団OBで就任1年目での栄冠。選手と監督の両方でリーグ優勝を達成した。

 ソフトバンクは日本シリーズ進出を懸けて、10月16日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに臨む。

 ソフトバンクは今季、西武をフリーエージェント(FA)となったパ本塁打王3回の山川穂高選手(32)を獲得。柳田悠岐選手(35)、近藤健介選手(31)の中軸に加わり、打線に厚みが増した。柳田選手が5月末にけがで離脱した後も、小久保監督が2軍監督時代に指導した若手選手らが穴を埋めた。投手陣は昨季、規定投球回到達者がゼロだったが、今季はリリーフのモイネロ投手(28)が先発に転向。昨季10勝の有原航平投手(32)とともに既に規定投球回を満たすなど、投手陣の再整備が実った。

 シーズンは4月4日に立った首位を守り続けた。3~4月には7連勝を含む18勝6敗2分けと勢いに乗って独走態勢を築く。前半戦を55勝29敗3分けと大きく勝ち越して折り返すと、7月30日に優勝へのマジックナンバー「42」が初点灯。一時消滅したが、8月6日には「36」が再点灯した。その後は投手陣を中心にけが人が続出し、9月には初の4連敗も喫した。しかし、16日には今季2度目の7連勝を飾るなど再び勢いに乗り、前半戦での貯金も生かして逃げ切った。【林大樹】

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