香川県立香川中部支援学校の生徒たちが作ったくす玉を割る日下尚選手(左奥)=高松市の同校で2024年9月17日午前10時26分、川原聖史撮影

 高松市出身で、パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で金メダルを獲得した日下尚選手(23)が17日、香川県立香川中部支援学校(高松市)を訪れ、約370人の児童や生徒たちと交流した。

 日下選手が3歳から高校卒業までレスリングの指導を受けた竹下敬教諭(57)が同校に勤務している縁で、今回の訪問が実現した。

 大きな拍手と歓声で出迎えられた日下選手は、高等部の生徒たちが作ったくす玉を割り、「優勝しました。みんなに会えてうれしいです」とあいさつ。その後、生徒たちからは好きな食べ物や趣味などを尋ねる質問が相次いだ。日下選手は「自分だけの金メダルではなく、いろいろな人たちに見てもらいたい」と語り、生徒らと喜びを分かち合った。

商店街に集まった市民に、金メダルを首にかけて車上から手を振る日下尚選手(左)=高松市で2024年9月16日午後1時46分、代表撮影

 16日には、高松市の商店街で凱旋(がいせん)パレードが行われ、約2万人が集まった。日下選手には県民栄誉賞と高松市市民栄誉賞が贈られた。【川原聖史】

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