岩手県八幡平市出身、スキージャンプの小林陵侑選手が4月20日・21日に地元の子どもたちとふれあい、スキージャンプの楽しさを伝えるイベントを開きました。

このイベントは北京オリンピック金メダリストの小林陵侑選手が、プロ転向を機に初めて開いたものです。

会場には小林選手を一目見ようと家族連れなど多くの人が訪れました。

今回小林選手が子どもたちのために準備したのは、ヒルサイズ2メートルの特設のミニジャンプ台です。
ジャンプ台は小林選手たっての希望で、八幡平の頂上付近から持って来た自然の雪が使われ、イベントに賛同した県スキー連盟ジャンプ部のメンバーが制作しました。

デモンストレーションを行ったのは、北京オリンピック複合団体銅メダリストの永井秀昭さん(八幡平市出身)です。

この手作りのジャンプ台に、5歳から9歳までのジャンプ未経験者を含む子どもたち12人が挑戦しました。

ジャンプ台には小林選手が幼い頃に味わったジャンプ競技の楽しさが詰まっていて、懐かしそうに見守っていました。

小林陵侑選手
「スキー場にこぶ作って、ジャンプの原点、僕の原点を味わってもらえたらいい」

参加した子ども
「もっと高いジャンプ台でやってみたい」
「緊張したけど楽しかった」

小林陵侑選手
「ちょっとずつ始めたら大丈夫。ちょっとずつジャンプ台大きくしていくと思うので、楽しんでくれてうれしい」

イベントではトークショーも開かれ、小林選手が生まれ育った地元・八幡平市への思いを語りました。

小林陵侑選手
「ここから成長できた土地なので、すごく大事だと思っている。(このイベントは)地元でやることに意味があると思うので、できてうれしい」

また、小林選手はイベントの今後について夢を膨らませていました。

小林陵侑選手
「楽しいお祭り開きたい。そこにスキーがあってダンスも楽しかったし、アーティストが来てもいいし、屋台がもっとあってもいいなと。そうすることで僕のお世話になったジャンプ競技の恩返しにもつながる」

子どもたちは、世界を舞台に活躍する小林選手からサインをもらうなど交流を楽しんでいました。

小林陵侑選手
「僕が世界で戦い続けながら(このイベントが)できたら一番理想的な形なので、頑張りたい、僕自身も。きょうみんな、キッズからパワーもらったし」

八幡平市と競技への恩返しの思いからイベントを開催した小林選手は、地元で充実した時間を過ごしながら来シーズンの更なる飛躍を誓っていました。

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