パリパラリンピックの車いすラグビーで、悲願の金メダルを獲得した。福島県三春町出身の橋本勝也選手が「エース」と呼ぶにふさわしい大活躍。橋本選手を支えてきた人たちも歓喜した。

<故郷・三春町からも声援>
パリパラリンピック・車いすラグビーの決勝。相手は前回・銀メダルのアメリカ。
橋本選手の故郷・三春町で行われたパブリックビューイングでは、後援会の発起人の安齊和夫さんや同級生など多くの町民が見守った。
安齊さんは「もう自分のことのように、ドキドキして見ています。絶対勝てます。みんなでしっかり最後まで応援します」と興奮した様子。

<若きエースの活躍 悲願の金メダル>
日本は序盤の第1ピリオドでは、かたいプレーが目立ち3点のリードを許す。
第2ピリオドで同点に追いつくと、ここで橋本選手が流れを変えるプレーを見せた。相手のパスを遮って、自ら得点し初めてのリードを奪う。
「チームのエースになる」と意気込んでいた橋本選手は、チーム最多の19得点を決める大活躍で日本を勝利に導き、悲願の金メダルに輝いた。
試合後、橋本選手は「「今までやってきたことが間違っていなかったと、きょうコート上で証明できたのかなと。今まで経験した負けが、ここまで自分を強くさせてくれたのかな」と語った。

<地元も歓喜>
後援会の発起人の安齊和夫さんは「間違いなく今日の勝利の立役者は、橋本勝也君だと思います。よくやってくれました。帰ってくるの楽しみに待ってます!」と話し、同級生の宗像剛琉さんは「こうやって活躍している姿を見ると、こっちもうれしくなるし、同級生として本当に尊敬できる」と話した。

<支え続けたトレーナーの思い>
一方、トレーナーとして支えてきた野村潤さんも、自宅で観戦し喜びを噛みしめたという。野村さんは「3年間頑張ってきたと思うので、その結果がきちんと出て良かったなと思っています」と語る。
前回・東京大会での悔しさをバネに、過酷な練習を重ねてきた橋本選手。チームメイトに支えられ落ち着いていたと、野村さんは賞賛した。
野村さんは「彼のプレーを支えてくれたというのも、彼もよくわかっていることだと思う。そういった意味では、すごく安心して見ていられるなと。本当に頼もしい仲間も持って良かったなと思って見ていました」と語った。

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