史上初の「タイブレーク」に突入した夏の甲子園決勝。

大激闘を制した京都国際が、春夏通じて初の優勝に輝きました。

■決勝戦史上初の延長タイブレークへ

春夏を通じて、初めて決勝に進出した京都国際。日本一をかけて、東東京代表・関東第一と激突しました。

都庁では、東京都の小池百合子知事も、熱戦の様子を見守ります。

試合は、両者一歩も譲らぬ投手戦に!

京都国際のエース・中崎が9回までヒット4本、無失点で切り抜ける快投を見せれば、関東第一も無失点リレーで、得点を許しません。

なんと0対0のまま、決勝戦としては史上初となる、延長タイブレークに突入!

選手への負担を考慮し、試合時間の短縮を目指して導入されたタイブレーク方式は、延長から両チーム、ノーアウト1塁・2塁で攻撃をスタートします。

■京都国際がまずリード

まずは京都国際。

代打で送り込まれた2年生の西村が、ヒットでチャンスを広げると、1番・金本が、フルカウントからボールをよく見て押し出し。ついに1点を先取します。

続く三谷の犠牲フライで、さらに1点を追加!

2点リードで、関東第一の攻撃を迎えます。


■ピンチをしのぎ頂点へ

すると、先ほど代打でチャンスを広げた2年生・西村がそのままマウンドへ。

しかし、先頭バッターのバント処理に手間取り、ノーアウト満塁!大ピンチを迎えます。このショートゴロの間に1点を失い、これで1点差。

続くバッターにはフォアボールを与え、再び満塁。これでツーアウト。

依然、一打逆転サヨナラの大ピンチが続く中、3番・坂本。

しのぎきった京都国際。京都勢として、第38回大会の平安以来、68年ぶりの頂点に立ちました。

■「全部報われた」と主将 

【京都国際3年 主将 藤本陽毅選手】「2年半のうれしかったことも悲しかったことも、いろいろ湧き出てきましたし、つらかったことの方が本当に多かったんですけど、優勝した瞬間っていうのはそれが全部、報われた瞬間でした」


■元高校球児の京都知事も喜び

この快挙に、自身も高校球児として甲子園を目指していた西脇隆俊京都府知事は…

【京都府 西脇隆俊知事】「私も決勝戦を現地で観戦させていただきましたけれども、高校球児でもありましたので、その瞬間に立ち会えたっていうのは私自身もうれしかったと思っていますし、滅多にないことなので、改めて京都府民に対し勇気と感動を与えていただいたと思っています」

手に汗握る試合展開の末に歴史的な快挙を成し遂げた「京都国際」。
熱気にあふれた甲子園球場を沸かせました。

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