【掛川西-岡山学芸館】岡山学芸館の先発・丹羽=阪神甲子園球場で2024年8月15日、山崎一輝撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は第9日の15日、岡山学芸館の丹羽知則投手(3年)が掛川西(静岡)との2回戦で、甲子園初の先発マウンドに上がった。5歳上の兄は甲子園のマウンドで強烈な打球を受け、低反発の金属バットが導入されるきっかけになった。

 丹羽投手の兄・淳平さんは2019年夏、岡山学芸館の投手として甲子園に出場した。初戦の2回戦のマウンドで強烈なライナー性の打球を顔面に受け、左ほおを骨折した。初戦突破を果たして3回戦のマウンドにも上がった兄の姿に丹羽投手は「憧れであり、超えなくてはいけない存在」と思い、同じ岡山学芸館に進んだ。

 丹羽投手は長身から投げ下ろす速球とチェンジアップを持ち、背番号は「11」を背負う。1回戦では1点リードの九回に登板して無失点で締め、兄の時に勝利して以来となる5年ぶりの白星に貢献した。【皆川真仁】

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