今回のパリオリンピックは、テロへの警戒を最高レベルに引き上げたまま開催されましたが、大きな混乱もなく17日間の日程を無事終えました。
FNNパリ支局・山岸直人特派員のリポートです。
開会式当日には高速鉄道の複数の路線でケーブル放火事件が起きましたが、開会式は予定通り、セーヌ川で開催されました。
フランスの治安当局が、1日3万人の警察・憲兵を投入したこともあり、テロなどの大きな混乱はありませんでした。
閉会式を見たフランス人からは「多くの人がテロの危険を感じていたが、開会式と競技が始まり不安が薄れた」「警備がしっかりしていて素晴らしかった」などといった声が聞かれました。
一方、セーヌ川を泳げるようにすることを大会のレガシーにすることにこだわり、水質の最新のデータを確認しないまま、トライアスロンなどの競技が強行され、詳しい因果関係は分かっていないものの、複数の選手の体調不良がメディアなどを通じて伝えられました。
これについて運営側は、体調不良の報告を直接受けていないと説明していますが、「選手ファーストとはほど遠い」との声が相次ぎました。
今大会の教訓と課題は、4年後のロサンゼルス大会に引き継がれることになります。
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