国際オリンピック委員会(IOC)は19日、ロンドンでシンポジウムを開催し、スポーツと人工知能(AI)に関する戦略「五輪AIアジェンダ」を発表した。選手の支援、AI活用の平等性の確保、持続可能性に重きを置く五輪運営の適正化、人々とのつながりの発展、競技などでの運営効率化―の5項目で重点的にAIを活用していく方針。
バッハ会長はAIの加速し続ける発展を受け「『変化するか、変化させられるか』の岐路に立っている。五輪の独自性と(AIと)スポーツとの関わりを確保するために新たな一歩を踏み出す」と強調した。社会の中でスポーツの役割を強化していくことを目指す。
IOCは若者の五輪離れが進む現状からの脱却へAIとの共存を模索。同会長が推進してきた中長期改革「五輪アジェンダ2020」や改革の新指針「五輪アジェンダ2020+5」に続き、五輪AIアジェンダを新たな戦略の柱に位置付ける。(共同)
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