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 絶好調の大谷翔平選手、今シーズンはどんな記録を打ち立ててくれるのか?現地・ロサンゼルスでも取材した佐々木快アナウンサーがひも解きます。

■今季の“偉業”が見える? 勝手に試算

今シーズン成績 この記事の写真

 今シーズンここまでの成績ですが、ヒット20本、うちホームラン3本、二塁打8本、三塁打1本、打率は3割超えで、ここ数試合でぐっと好調をキープしています。

 この好調ぶりがシーズン通して続いたらどうなっていくのか?試算しました。その結果が、こちらです。

 まずヒットは231本。去年は151本でしたが200本を超えてくるんです。ちなみに、イチローさんの記録がメジャー最多ですが、前人未踏の262本。そこに近付く好記録が生まれるのではないでしょうか。

 そして、ホームランは35本。打ち始めが遅かったので去年を下回る数字です。

 そして、特筆すべき数字が二塁打、なんと93本!メジャーリーグの最多記録がシーズン67本ですので、大幅に上回る数字です。新たな記録の予感…しませんか?

1シーズンだとどうなる?

(Q.細かく予想しているけれど、どうやって計算したの?)
現在の成績を14試合で割ると、1試合あたりの成績が出てきて、それを162試合で掛け算しました。
(現在の成績÷14試合=1試合あたりの成績×162試合)

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■実現性どれだけ?プロと答え合わせ

■実現性どれだけ?プロと答え合わせ

ヒット数231本は「可能性あり」

 単純計算ですが、この数字はちゃんとプロにも見てもらっています。元メジャーリーガーの五十嵐亮太さんに伺ったところ、ヒット数231本というのは、「可能性あり」ということでした。大谷選手は足も速いもですし、今年はバッターに専念していますので200本超えの可能性も十分にあるということです。ただ、本人は長打を狙って思いきり振っていくので、その点、231本は大変ではないかということでした。

ホームラン35本は「もっと打つ」

 続いてホームラン35本については、35本より「もっと打つ」。大谷選手といえば、夏場にホームランを量産してきました。そもそも私たちが春の14試合をベースに試算をするのは間違っているという指摘もされました。ここから一気に上がってくる。五十嵐さん個人としては「50本くらいはいってもらいたい」という予測でした。

二塁打93本は「可能性低い」

 そして、メジャー記録を大きく上回ると試算が出た二塁打については「可能性低い」。というのも、夏場にホームランが増えていくとなると、その分、二塁打は減るということで、93本は可能性が低いんじゃないかなということでした。

(Q.二塁打に関して、いい意味でホームランに変わっていく?)
そうなんです。私たちからするとうれしい誤算です。

 大谷選手はチームを牽引(けんいん)する存在として、今ドジャースは好調です。現在ドジャースは、ナ・リーグ西地区1位。10勝4敗、7割超えの勝率です。このまま勝ち続けると、年間で116勝しちゃいます。この数はすごくて、長い長いメジャーの歴史のなかで、最多のチーム勝ち数です。これまでに2チームしか達成していません。もちろん、その2チームはリーグ優勝していますので、ドジャースもポストシーズンにいって、ワールドシリーズにいって、そこで活躍する大谷選手が見られるかもしれません。今年、楽しみなシーズンになってきています。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年4月10日放送)

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