パリオリンピックのバドミントン男子シングルスで、西本拳太選手が世界王者相手に互角の戦いを見せるも、激闘の末に敗れました。

■“元世界一”桃田選手の壁を超えて

 三重県伊勢市出身の西本拳太選手(にしもと けんた 29)は、身長180cmの長身をいかした最速400キロ以上のスマッシュや、粘り強いプレーが持ち味です。

 元世界ランク1位の桃田賢斗選手と同い年で、中学生の頃からのライバルでした。桃田選手の「壁」を乗り越えて、オリンピック初出場です。

 小学6年生の卒業文集に書いた目標『将来の夢はオリンピックに出場して金メダルを取ること』に向けて、夢の舞台に挑みます。

西本選手:
「彼(桃田選手)がいたからこそ、僕もここまでやれていると思いますし。大器晩成型だと思うので、ここからがまた、いい意味で年齢じゃないですけど、そういうのを覆していければいいかなと思います」

■激闘の末敗れる…「さらに強くなります」

 パリで迎えた決勝トーナメントの初戦の相手は、2023年の世界選手権のチャンピオン、タイのビチットサーン選手(23)です。

 第1ゲームは取ったものの、第2ゲームの途中からビチットサーン選手のペースになり、最終の第3ゲームも相手がリードする展開となりました。それでも気力を振り絞り相手を追い上げ、世界王者相手に互角の戦いを見せるも、激闘の末に敗れました。

 西本選手の地元・伊勢市では、市民らが集まって声援を送っていました。

伊勢市民:
「頑張ってほしかったけど、でも世界でベスト16なら良かったんじゃないかと」

伊勢市の職員:
「勇気と感動を与えてくださったと思うので、まだまだここから上にどんどん上っていかれる選手だと思うので、頑張ってくださいと言いたいです」

 西本選手は「連日たくさんの応援ありがとうございました。『ダークホース』にはなり切れませんでしたが、本当に幸せで最高の場所でした。さらに強くなります!!」とコメントしています。

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