パリ・オリンピックのフェンシング女子フルーレ団体で、銅メダル獲得に貢献した和歌山市出身の東晟良(せら)選手(24)。フェンシングで日本女子が五輪メダルを獲得したのは初めて。東選手を小学校時代から知る指導者、県立和歌山北高校フェンシング部の後藤真徳顧問(36)は「まさかこんな日が来るとは。うれしい限り」と感動に浸った。
女子フルーレ団体は日本時間の1日深夜にあった3位決定戦で、カナダと対戦。互角の展開が続き、33―32で接戦を制した。
後藤顧問はテレビ中継で見守り、東選手へは真っ先にショートメールで「おめでとう」と伝えた。この日は緊張のせいかミスもあったというが「相手を深く引き込んで肩を突く高校時代からの得意技『リポスト』が決まり、持ち味が発揮された」と歓喜。「メダルも夢ではないと思っていたが、本当に粘り強く頑張ってくれた。今回のパリでは身近な晟良をはじめ、フェンシングの快挙が続き、子どもたちにも良い刺激になる」とたたえた。
歴史的なメダル獲得を祝おうと、和歌山市は2日午後、市役所に異例のスピードで横断幕を設置した。業者が急ピッチで製作に当たったという。東選手は2021年の東京大会で、姉の莉央選手(26)とともに五輪初出場。女子フルーレ団体で6位入賞だった。【安西李姫】
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