東京オリンピックからの連覇がかかる、柔道男子100キロ級・ウルフ・アロン選手は、敗者復活戦で敗退、2大会連続のメダル獲得には及ばなかった。
また、オリンピック初出場の女子78キロ級・高山莉加選手も、3位決定戦で敗れ、メダルに届かなかった。
そして2日、男子100キロ超級に斉藤立選手が登場する。
オリンピック連覇経験のある父の影響で柔道を始めたという斉藤選手に、父とオリンピックへの思いを聞いた。
ウルフ&高山は惜しくもメダル届かず
東京オリンピックからの連覇をかけて出場した、柔道男子100キロ級、ウルフ・アロン選手。
この記事の画像(13枚)3位決定戦への進出がかかる敗者復活戦で一本負けし、2大会連続のメダル獲得とはならなかった。
また、女子78キロ級には、オリンピック初出場の高山莉加(たかやま・りか)選手が登場。
しかし、銅メダルをかけた3位決定戦の残り時間1分で、合わせ技1本で敗れ、メダルには届かなかった。
オリンピック連覇の父に教わった柔道
そして2日、男子100キロ超級で出場するのは…
斉藤立(さいとう・たつる)選手(22)だ。
斉藤選手の父は、オリンピック連覇を果たした、斉藤仁(さいとう・ひとし)さん。
その父の影響で、5歳で柔道を始めた斉藤選手は、得意技は“父直伝”のものばかりだと話す。
斉藤選手:
自分の父に、一番最初に体落としを教えてもらって。でも、ほかの大外刈りとか内股とか大内刈りとか、本当に自分が今、得意としている技は、すべて父に教えてもらった技なので。
だからその技で世界で戦って勝つっていうのが、一番自分としても1つ恩返しになるかなって思います。
そんな斉藤選手に転機が訪れたのは、2015年のことだ。
父・仁さんが、がんのため54歳の若さで他界したのだ。
斉藤選手:
(父が)亡くなるのが中学1年の1月だったので。それまでは本当に柔道が大っ嫌いで、やらされてるっていう感覚しかなくて、いつも母に柔道やめたいっていうことをずっと言ってて。
斉藤選手:
その中で唯一約束したのが、“オリンピックで優勝したいか”って言われて、中途半端に“うん”って言ってしまったんですけど、それが唯一本当にちゃんとした柔道の約束、父との約束っていうか決意だったので。やっぱそれが本当にオリンピックっていう大会で優勝して約束を守るっていうか。
父と交わした、たった1つの約束。
それが、“オリンピックでの優勝”だった。
斉藤選手:
本当に金メダルで表彰台の一番上に立って自分の父親の写真を掲げることが一番だと思っています。日本柔道史上初となる親子2代での金メダルを目指し、約束の舞台に上がります。
(「イット!」8月2日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。