阪神甲子園球場=兵庫県西宮市で、本社ヘリから

 日本高校野球連盟は2日、将来的な7回制の導入を検討していることを明らかにした。監督経験者や医師などで構成する「ワーキンググループ(WG)」を発足させて既に協議を始めており、ルール見直しなどの有効性を検討していく。

 高校野球では、投手の肩や肘への負担軽減や近年の深刻な酷暑対策など、選手たちへの健康管理が問われている。日本高野連は、投手の球数制限や延長回から走者を置いた状態で始めるタイブレーク制度を導入するなど、対策を進めてきた。試合時間が従来の9回から7回に短縮することで、熱中症対策や投手の故障予防にもつながることが期待されている。

 7日に開幕する今夏の甲子園大会では、暑さがピークとなる昼間の時間帯を避けて午前と夕方に分けて試合を行う「2部制」を開幕日からの3日間で導入する。今大会は1日3試合日に限ったが、来年以降は日程が過密になる4試合日でも導入できるかが検討課題となっている。

 7回制は、2022年からU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)でも導入され、一部の国際大会では採用されている。中学野球は7回制で実施されており、社会人野球では試合時間の短縮を目的に23年から一部の大会で導入されている。【長宗拓弥】

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