第95回都市対抗野球大会は第9日の27日、さいたま市・日本通運―小山市・栃木市・エイジェックの2回戦があり、さいたま市はテイ・エステックから補強された23歳の山崎駿投手が先発した。創部5年目のテイ・エステックはチームとしては都市対抗の出場経験はないが、所属投手が本大会のマウンドに上がるのは3年ぶり2回目。
一回、先頭打者に内野安打を許し、犠打と死球で1死一、二塁のピンチを招いた。しかし、社会人1年目らしからぬ落ち着きぶりで、プロ野球・楽天でプレーした4番の内田靖人選手を空振り三振、5番打者も内野ゴロに仕留めた。
二回も2安打を浴びて1死一、三塁とされたが、後続を併殺に仕留めてピンチを切り抜けた。しかし三回、1死一塁から連続四球で満塁となり、犠飛で同点に追いつかれたところで交代を告げられた。笑顔の沢村幸明監督から肩をたたかれ、2番手投手にマウンドを譲った。
自動車内装品メーカーのテイ・エステックは2020年に野球部を創部。当初は部員わずか6人からのスタートだった。都市対抗出場を目指し、南関東2次予選では昨年まで3年連続で代表決定戦に進出し、本大会まであと一歩に迫った。今年は第2代表決定トーナメント2回戦で敗退した。
第92回大会(21年)では日本製鉄かずさマジックの補強選手として、当時新人だった中本光紀さんが2回戦で先発を務めた。今大会は山崎投手ら4選手が補強選手に選ばれた。【円谷美晶】
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