7月12日から開幕する、夏の高校野球福島大会の注目校を紹介する。
2023年秋そして2024年春の福島県大会を制した聖光学院。チームの軸となっているのが2人の投手の存在。三連覇目指し、二枚看板で臨む。
悔しい経験からの成長・高野結羽投手
「非常にマウンドでどっしり感が出てきた高野と、元々マウンドで仁王様のようにマウンドに立つ古宇田と。この二人がぎっしりとかみ合ってきたのが、強みになってきた。今年の春から試合を任せられる存在になってきた」と、斎藤智也監督も成長を認める高野結羽投手。
この記事の画像(8枚)春の高校野球東北大会で、春のセンバツ8強の青森山田との一戦では悔しい経験した。途中、足を攣るトラブルに見舞われながらも、マウンドに立ち続ける気迫を見せたが、緊迫した投手戦の末のサヨナラ負け。しかし、この試合が自身のピッチングを見つめるきっかけにもなった。
高野結羽投手は「自滅で与えてしまった一点もあっての負けだった。自分が試合を壊す要素もある。そういうときだからこそ、大胆に攻めたい。自分のピッチングをして、チームに流れをもってこられたら一番いいピッチングなので。勝たせる投手になりたい」と話す。持ち味のスライダーを駆使した大胆な投球で、チームを勝利へと導く。
悔しくも嬉しい二枚看板・古宇田烈投手
そんな高野投手の存在に刺激を受けているのが、古宇田烈投手。
最速140キロの力強いストレートを武器に、2023年の秋からチームの勝利に貢献してきた。高野投手とお互いを高め合いながら、夏を戦い抜く。
古宇田烈選手は「二枚看板と言われるのは、悔しいという気持ちはもちろんあるが、その反面うれしさもある。一人では投げきれない部分もあると思うので、そこはしっかり切磋琢磨して、野手とも助け合って守りきたい」と話す。
泥臭さを全面に夏を戦う
聖光学院は、7月17日に初戦を迎える。チームを支える二枚看板と、層の厚い打線がかみ合ったとき、3年連続の甲子園出場が見えてくる。
佐藤羅天主将は「まずは福島県大会。一戦一戦が本当に勝負になると思いますし、油断できるところなんてないと思う。自分たちが求めてきた野球っていうのは、ひたむきさとか泥臭さなので、そういうのを全面的に出せる夏にしたい」と語った。
夏の高校野球は7月12日に開幕。第一シードの聖光学院は、17日に白河実業と日大東北の勝者と対戦する。
(福島テレビ)
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