引退試合を終えてからラストシュートのレイアップを決めるレバンガ北海道の桜井良太。左下は折茂武彦社長=北海きたえーるで2024年6月8日、貝塚太一撮影

 プロバスケットボールB1・レバンガ北海道の元日本代表、桜井良太(41)が8日、札幌市の北海きたえーるで引退試合に臨み、5581人のファンと仲間に囲まれて最後のプレーを披露した。

 三重県出身の桜井は四日市工業高やトヨタ自動車アルバルク(当時)などを経て2007年、レバンガの前身のレラカムイ北海道に加入。折茂武彦・現レバンガ社長らとともに主力として活躍してきた。高い運動能力を有し、気迫あふれるディフェンスと泥臭いプレーが身上だった。

 この日はかつてのチームメートや元日本代表の五十嵐圭(B1群馬)らが出場。桜井が折茂社長とのマッチアップを制したり、3点シュートを決めたりすると、ひときわ大きな歓声が起きた。試合前には桜井が好きなバンド「ハイスタンダード」の難波章浩さんが登場し、「ファンの皆さんに夢と希望の光をありがとう」とねぎらう一幕もあった。

 桜井は試合後、「ダンクはもうできないが、3ポイントやレイアップで得点を稼ぐプレーを出せた。最後の試合にしては上出来。集まってくれた皆さんのおかげで、こんなに幸せな終わり方ができるのかという気持ちでいっぱい」と感慨深げに笑った。【谷口拓未】

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