○ソフトバンク5―3DeNA●(8日・横浜スタジアム)
2年前までは本拠地だった横浜のスタンドを黙らせた。ソフトバンクの嶺井博希捕手は古巣から今季1号2ランを放ち、「いい結果になってよかった」と喜んだ。
1-0の七回に1死一塁で代打で登場した。DeNA先発の東克樹投手とはかつてバッテリーも組んでおり、「彼がルーキーの時から球を受けていたので、良い投手ということは分かっていた」。だが、追い込まれてからの5球目の緩い変化球に食らいつくと、打球は左中間最前列に達した。
2014年にDeNAに入団したが、昨季からは国内フリーエージェント(FA)権を行使して移籍したソフトバンクでプレーする。新天地での1年目は44試合に出場したが、今季は出場機会を得られていなかった。ソフトバンクは1~4軍まであり、捕手登録の選手だけでも11人がそろう球界一の大所帯でもある。厳しい競争の中、今季初めて1軍に登録されたのは今月4日になってからだった。
前夜も代打で登場し、場内に名前が告げられると、DeNAファンからは連日、歓声や拍手が送られていた。「温かく迎えてもらった場所で打てたので、少し複雑な気持ちでしたが、格別な本塁打でした。これからもチームのために頑張るだけです」と嶺井選手。横浜での一発を自らの上昇のきっかけにしたい。【林大樹】
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