裁判所=ゲッティ

 大阪市中央区のビルで2月、「美人局(つつもたせ)」の手口で中学生らに呼び出された男子大学生(22)が転落死した事件で、大阪家裁は8日、監禁致死の非行内容で家裁送致された少年(15)を不処分とする決定を出した。野口卓志裁判長は「少年に監禁の故意は認められず、罪の成立に合理的な疑いが残る」と指摘した。不処分は刑事事件で無罪に相当する。

 この事件では2月12日午後、SNS(ネット交流サービス)を通じて誘い出された大学生が逃げようとしてビルから転落死した。監禁致死の非行内容で家裁送致された少女(14)は、少年院送致とする保護処分が出ている。【土田暁彦】

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